ようかんです。
元々、15年近く会社員でシステムエンジニア(SE)をしていましたが、フリーランスへ転身しました。
システムエンジニア(SE)だけどフリーランスになると「どう環境が変わるのか」「仕事はあるのか」等など、気になる方もいらっしゃると思います。
今回は、実際に本業フリーランスを1年以上経験して感じたことを話していきたいと思います。
この記事でわかること
- 場所や時間や仕事量、クライアントに囚われず働ける
- 節税や成果次第で報酬が増えるのもとても良い
- 収入が安定しない、健康保険料と年金保険料の負担が増える
- 相談相手がいるとは限らず、スキルの幅を増やしにくい
- 社会的信用がなくなる
↓元会社員SEでした。こちらの記事で自己紹介しています。
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参考田舎在住のフリーランスエンジニアがブログ書いてます
現在は、フリーランスのエンジニアをやっています。最近、地元へUターンも果たしました。
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もくじ
フリーランスと個人事業主の違い
まず、「フリーランス」と「個人事業主」の違いについて、説明しておきます。
結構、違いが気になってしまう方が多いです。
個人事業主とは
株式会社等の法人を設立せずに、自ら独立して事業を行っている「人」や「個人」。
税務上の区分。
何かしら個人で、継続的・反復的に収益を行うと個人事業主となる。
事業所得の場合は、「開業届」を提出する必要がある。
※事業所得・・・農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業で政令で定めるものから生ずる所得
雑所得が20万円以下の給与所得者(サラリーマン)は、「開業届」は提出しなくてよい。
※雑所得・・・「事業所得」に該当しないもの。アフィリエイトやせどり等。

フリーランスとは
経済産業省が2021年に公表したガイドライン内では「実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、 自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者を指す」と定義。
特定の企業や団体、組織に属さず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した方。
法令上の用語ではなく、働き方を指す事が多い。自由業とも呼ばれたりする。

自営業者とは
独立して飲食業や小売業等の事業を行い、収入を上げている人のこと。
個人事業に限らず、起業して法人化している方も対象となる。
職種の区分。

使い分け
以下の条件で使い分けられます。「×」の部分に注視。
人を雇っている | 法人化している | サラリーマンである | |
個人事業主 | ○ | × | ○ |
フリーランス | × | ○ | ○ |
自営業者 | ○ | ○ | × |

- 個人事業主は、起業せずに独立してる状態
- フリーランスは、誰も雇っていない状態
- 個人事業主は税務上の区分、フリーランスは法令上用語ではなく働き方
- 自営業者は、起業に関わらず独立してる状態
- 自営業者は、個人事業主も法人事業者も含む
メリットに感じたこと
時間に囚われない働き方
会社員のような9時~18時のような時間拘束される事がなくなりました。
自身の裁量で作業する時間を決められます。
生産性の高ければ高いほど、早く終えて残り時間を趣味に使ったりと有意義に過ごせます。
時間に余裕があると、子育てや介護の時間も確保できます。
※準委任契約だと、会社員と同じような作業形態(9時~18時)になるので異なります。

以下の記事で、一日がどのように変わったのか紹介しています。
-
参考【会社員からフリーランスに】一日はどうように変化した?
会社員時代とフリーランスに転身してからで、一日が大きく変わりました。
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節税出来る
個人事業主だと、業務に必要な物を経費にして節税ができます。
なお、個人事業主となるには、開業届の提出が必要です。

開業届の書き方は、以下の記事が参考になります。
-
参考【開業届の書き方】フリーランスエンジニア向け【実物を元に紹介】
開業届は何気に項目が多くて、どう書いたらいいか悩む方もいらっしゃると思います。実際に記載した内容を元に補足を交えて紹介します。
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経費の内容は確定申告で必要になるのですが、ソフトを使用すると手間がとても少なくなります。
以下の記事が参考になります。
-
参考やよいの青色申告オンラインの使い方【初心者でも大丈夫】
今は会計ソフトやe-taxを利用すると税務署に行かずに簡単に確定申告が出来てしまいます。実際の画面を見ながら利用の流れを説明していきます。
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クライアントを選別できる
会社員だと業務命令という形なのでクライアントや仕事を選ぶことができません。
会社員経験のある方なら、嫌なクライアントを誰しもが経験していると思います。
フリーランスだと自身に決定権があるので、選別することができます。

選定のコツを記事にしています。こちらも是非参考に。
-
参考【ランサーズ初心者向け】案件受注のコツと良いクライアント判断
「案件が中々取れない」「案件が単発で終わってしまう」「実作業以外に時間がかかる」等、クライアント絡みでうまくいかず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
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報酬を増やせる
年功序列型の企業はまだまだ多く、会社は会社からの給料という形なので成果を出しても報酬が変わらないケースは多いです。
フリーランスだと、自身の成果に対して報酬が支払われますので、青天井に売上を上げる事ができます。

仕事量を調節できる
会社員だと、平等に仕事が割り振られません。
優秀な人の負荷が増えたり、パワハラの意図で負荷が掛かったりします。
フリーランスだと自身に裁量があるので、仕事量を自分で調節可能です。
例えば、週3日だけ働く程度の量にも可能です。

自身に裁量権がある
会社員だと上司の承認が降りなかったり、自身の進め方に合わない仕事をやらざるを得ません。
身内のしがらみで、上手く行動できない事も少なくありません。
フリーランスだと、自身に意思決定権がそういった環境の問題が無くなります。

デメリットに感じたこと
健康保険料と年金保険料の負担が増える
健康保険料と厚生年金保険料については、会社が50%負担する仕組みになっています。
独立すると、全額負担になります。

スキルの幅が増えない
会社員の場合、知らないスキルでも学ぶ機会があったり、メンター付きでプロジェクトに参画できました。
フリーランスになると、独学もできますが実績が無いと中々業務につけません。

よくデメリットに思われること

営業しなければならない
会社だと営業職や技術職は、部門が分けられていたりします。
フリーランスだと、全ての業務を一人でやらなければなりません。

フリーランスはじめての方に優しい「ポテパンフリーランス」を以下の記事で紹介しています。是非参考に。
-
参考【フリーランス初心者向け】ポテパンフリーランスってどういうエージェント?
経験の浅い方のサポートの手厚さが最大の魅力です。ポテパンキャンプというサービスも運営しており、スキルのサポートもしてくれます。
続きを見る
社会的信用がない
以下が難しくなります。
- クレジットカードが作れない
- 住宅ローンの審査が通らない
- アパート・マンションの入居審査が通らない

クレジットカードの更新自体は大丈夫なので、会社員の時に作っておけば問題無しです。
相談相手がいない
会社員だと、周りにわからない事を相談できる相手がいました。
フリーランスになると、相談できる相手が少なくなります。

僕は、会社員時代から一人でほぼ解決していたので、今の所大丈夫です。
収入が不安定になる
会社に所属していると給料という形で必ず毎月振り込まれます。
例え仕事がなくても給料は振り込まれます。
フリーランスだと自身の成果=報酬なので、仕事を途中で切られる可能性もあります。

僕もクライアントは複数抱えており、リスク分散しています。
フリーランスエージェント「Midworks」では、案件が途切れても月単価の80%が受け取れる「給与補償制度」があります。是非参考に。
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参考【給与補償制度がすごい】Midworksはどういうエージェント?
注目すべきは福利厚生で他のエージェントにない「給与補償制度」があります。若干、担当者の評価は低いようです。
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孤独感を感じる
会社員時と違い、部署やチーム毎に働くのではなく一人で働く事が多いので孤独感を感じやすいです。

僕は、一人が好きなので問題無し。。
まとめ
まとめ
- 場所や時間や仕事量、クライアントに囚われず働ける
- 節税や成果次第で報酬が増えるのもとても良い
- 収入が安定しない、健康保険料と年金保険料の負担が増える
- 相談相手がいるとは限らず、スキルの幅を増やしにくい
- 社会的信用がなくなる
メリット・デメリットを上げさせて頂きましたが、人によってはメリットじゃなかったり、デメリットじゃなかったりもします。
デメリットに関しては環境をかえたり仕組み化をする事で改善もできます。
やはり、フリーランス最大のメリットは「自分でコントロールできる」という点だと思います。
フリーランスに1年程転身して、向いてるかどうか試してみるのも有りだと思います。

営業力やコネがあればなんとかなると思いますが、営業力も技術力も無いのであれば滅茶苦茶厳しいです。
フリーランスになる為の道のりを紹介しています。是非こちらも参考に。
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参考【フリーランスになるには】手続きを解説【ITエンジニア向け】
フリーランスのエンジニアになるまでを自身の体験を元に解説していきます。
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以上になります。フリーランスを検討している方の為になったら幸いです。